iモード事件を読んでみた〜その1〜
松永真理さんが書かれた書籍「iモード事件」を本日から読み始めました。
コンサルタントと事業会社が協力して、iモードの開発をしていく実話です。
個人的に、コンサルタントと松永さんの対立がおすすめ。
松永真理さんとは、
1997年当時リクルートで就職ジャーナルや、とらばーゆの編集長を経験していた方です。
当時ドコモは技術畑の会社でした。
そのため、iモードを開発しようにも、iモードにのせる情報に強い人がいない!
ということで、松永さんにお声がかかりました。
そしてびっくり、一ヶ月くらい前に知りましたが、
iモードは、もともとマッキンゼーのコンサルタントが提案した事業です。
iモードといえば、夏野さんですね。
もちろん夏野さんも後で出てきますが、彼の元上司が松永さんです。
夏野さんが学生時代に、リクルートでバイトとしていたときに、
松永さんの下で働いていました。
本の内容に戻ると、松永さん含めたドコモの精鋭たちが、
iモードを開発していく様を、松永さん視点で語ったものです。
ネットの口コミで、
「コンサルタントが、実際に事業会社でどんなことをしているかよくわかる」
と目にして、読み始めた次第です。
さて、読み始めた感想はと言うと、、、
たしかに、コンサルタントと事業会社(この本で言うとドコモの人)が
どんなやりとりをしているかわかる内容となっております。
その上、とても読みやすい!
起きたことや、松永さんの感情が口語調で書かれているためです。
まだ三分の一くらいしか読んでませんが、
最も印象に残っている逸話をここでご紹介。
iモードに載せるコンテンツの量で、
マッキンゼーのコンサルタント(今マッキンゼー)と事業会社側の松永さんが対立します。
以下両者の主張と根拠です。
主張:できるだけだくさんのコンテンツを入れたほうがよい
根拠:ネットの情報サービスはハイリスクハイリターン。
できるだけ数を打つ。その中でどれかが当たるはず。
■松永さん
主張:ユーザーの立場で、妥当だと思った内容をコンテンツだけをいれる
根拠:たくさんのコンテンツを提供すると、インターネットと同じで情報を探しにくくなり、ターゲットとしてる若い人たちが使いこなせない。(あくまで1997年当時です)
確かに両者の主張はどちらもごもっとも。
今まさに、この対立真っ最中を読んでる最中なので、
この後どうなったかはわかりません。
皆さんだったら、ここにある情報からだけ判断して、
どちらの選択をとりますかね。
僕だったら、マッキンゼーと同じ選択をしますね。
松永さんは、コンテンツの量が不足していることで、
当たらないことへのリスクヘッジが考えられてないように思えます。
(あくまで文章を読む限り。。。)
きちんと選択をしている、というよい表現もできますね。
結果がよければどういうスタイルでも良いと思います。
ではでは、続きを読みます。
また続き書きますね。